医師の歴史
現代では一般的になった医療や医師ですが、どのような歴史を歩んで発展してきたのでしょうか。太古の昔では、病気というものは悪魔の仕業であると信じられており、宗教的な手法で解決を図ってきました。
日本においても、病気になると僧侶が呼ばれ、呪術を用いて病気を治そうとしていた時代があります。後に、中国と交流が深まっていき、東洋医学が日本にも浸透していくことになりました。こうして、984年には「医心方」と呼ばれる日本では最も古い医学書が完成しました。この頃も医学は、僧侶が用いるものとして扱われていました。
このような宗教的な行事として行われていた医学が、専門的なものとして扱われ始めたのは室町時代前後と言われています。この時代になると医師が専門の職業として見られるようになり、医学を学ぶための医学舎も設立されました。日本における医学の確立は、こういった動きから始まったと言えるでしょう。
江戸時代になると、日本でも独自の医学が発展していき、薬草による治療が主流となっていきました。また、麻酔による手術も国内で行われるようになりました。1774年には、教科書でもよく見られる「解体新書」が杉田玄白によって出版されています。この頃はオランダの影響を強く受けている時代で、1823年にはシーボルトが鳴滝塾を設立して、西洋医学の教育を国内で行いました。
こういった歴史を辿ることで、徐々に医学と宗教は離れていき、専門的な知識と、科学的な裏づけによって医学は発展していきました。