当直医
当直医は、夜間や休日等のような診療時間外に、病院に残って仕事をする医師を指す呼称です。入院患者のいる病院は、たとえ診療時間外でも医師が病院にいる必要があります。入院患者の容態に何か変化があった場合や、急に運ばれてきた外来患者にも対応するためです。
看護師の場合は、このような宿直勤務を交代で行っている場合が多いですが、医師の場合は一般的ではないようです。日勤で勤務している医師が、そのまま夜間も勤務をするという形が多くの病院で行われています。翌日にも不眠のまま勤務をすることも珍しくないようです。
こういった勤務形態が一般化している理由としては、やはり医師不足の問題があるようです。看護師のように交代制勤務をやろうとしても、シフトを回せるほど十分な医師数を病院が確保できないわけです。そのため、結果として医師一人当たりの負担が増大している現実があるのです。
このような問題に対して、厚生労働省が2002年に当直医の問題に関して通達を出しました。「夜間に十分な睡眠時間を確保すること」「宿直勤務の回数を制限すること」等、当直医の負担を軽減させるような内容となっています。まだまだ、この通達が現実の医療現場に反映されているとは言えない状態ですが、国が当直医の仕事内容を問題視しているという意思表示をしたことになります。今後、法的な整備等によって、医師の負担が軽減されていくような議論が進む可能性があると言えるでしょう。