医師数の地方格差

日本全体の問題として医師不足が叫ばれますが、地方ごとに見るとどうなるのでしょうか。財務省が発表したデータによると、人口や面積を基準にして計算すると、最大指数となったのが東京で、最小は茨城県でした。この東京と茨城の格差は、4.6倍もの差があったそうです。また、茨城に近いレベルで下位だった県は、岩手・青森・新潟・福島となっており、地方での医師不足が深刻であるとわかります。

医師の人数は増加傾向にあるようですが、その人員が全国へ均等に配分されていないという新たな問題が生まれているのです。このような問題の原因は様々なものが考えられますが、その1つに研修医の派遣先として、なかなか地方が選択されないことが挙げられます。現在の制度では、研修医が自分の研修先の病院を選ぶことが出来るので、どうしても東京を筆頭にした大都市に集中してしまい、そのまま医師として活動することになります。もちろん、地方の病院でも研修医を確保しようと、一般企業の説明会のような活動を研修医に対して行っていますが、なかなか数値として反映されていない現実があります。

このような状況が続くと、地方の医師の負担は増大していき、ますます地方の病院が敬遠されていくことになってしまいます。そういった事態を防ぐためにも、地方の病院では医師確保が急務となっており、大都市の病院には無い魅力を出そうとしているところもあります。このような流れが浸透していけば、地方格差の是正だけではなく、勤務医全体の待遇向上にも繋がっていくのではないでしょうか。